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Wednesday, August 14, 2019

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デジタルライブラリーを利用者に『売り込む』4つのコツ

多くのものがデジタル化された世界で、図書館のサービスをどのようにプロモートしていますか? ここでは、最近のウェビナーでウェスタンミシガン大学ホーマーストライカー医学部(Western Michigan University Homer Stryker M.D. School of Medicine)のエリザベス・ロービア氏(Elizabeth Lorbeer)が共有したデジタルライブラリを利用者に売り込むための4つのコツを紹介します。

Googleの定義では、図書館とは「書籍、定期刊行物、時には映画、録音された音楽のコレクションを扱う建物または部屋で、一般の人々や機関の所属者が使用または借用」とされています。

ある意味では、それはほとんどの人が、最初に図書館について考える正確な解釈です。多くの人は、図書館はレンガとモルタルで建てられ、無限に続く本の列、そして時には、何年も前からの延滞金が隠されていると考えます。

これらの図書館への印象は、我々が今、多くのものがデジタル化された世界に住んでいることを考えると、驚くほど変わっていません。図書館は、今日、我々が生きているデジタル時代に、物理的に見ることができない、手に取ることさえできない情報サービスをどのように売り込むべきでしょうか?

1. マーケティング計画は、図書館の役目を反映している必要があります

図書館は各機関の役目をサポートするべきであり、マーケティング計画はそれを反映する必要があります。マーケティング計画を立てる前に、その目標が図書館の役目と未来像を反映しているかどうかの確認が必要です。また、マーケティング計画では多様性を認識し、ユーザーの様々なニーズと学習段階を考慮する必要があります。

マーケティング計画を立てるときは、それが図書館の全スタッフの活動となることの確認が必要です。チームの全員が、肯定的かつ専門的な態度で、図書館のサービスの奨励に賛同している必要があります。全スタッフが図書館のメッセージをより効果的に伝えるために、別のトレーニングが必要になるかもしれません

2. 図書館利用者を消費者として成功させるためのリストを作る

図書館利用者が仕事や学習行路で成功するために知っておくべきリソースやサービスは何でしょうか?図書館利用者にとって何が重要かを考えてみてください。マーケティング計画を作成する際、デジタルライブラリー(電子図書館)について知っておくべきリストを作ってみてください。

例:

医学部で勤務しており、私の学生たちは参考書と練習問題が大好きです。そのため、学生たちの試験準備に役立つリソースと、知識をテストするために使用できるツールをリソースに含めるように計画しています。

3. 利用者を図書館チャンピオンに育てる

2014年ニールセン レポートによると、消費者の92%が、あらゆる種類の広告よりも、友人や家族からの推薦を信頼しています。これは、図書館利用者が、まず初めに友人や教授からリソースについて推薦を求めるケースにも当てはまります。

図書館員が、いつもどこにでも常在するのは難しいでしょう。ソーシャルメディアの共有機能を活用することで、利用者は質問ができ、同僚や仲間と回答をすばやく共有できます。図書館利用者は、肯定的、否定的なコメントに対し、迅速かつ専門的に対応されると、より良い経験を得られます。図書館専門用語の使用を避けることで、全体的な利用者体験も向上します。

4. 成功を測るため、利用者の行動を研究する

調査は、図書館利用者の所感や、図書館プログラムの成功を測る際に役立ちます。ただし、やり過ぎるとフィードバックの疲労を引き起こし、長期的に調査応答率に影響を与える可能性があります。

マーケティング計画の成功を測る方法の1つは、COUNTERレポートを調べ、プロモーション活動後の利用行動の変化を観察することです。新しい図書館利用者数やソーシャルメディアのエンゲージメント率など他の統計も、成功の尺度になります。

マーケティング活動による、測定できる影響が見受けられない場合は、プロモーションのメッセージを確認してみてください。図書館の専門家からの直接的なフィードバックを求め、また、それらが利用者反応が少ない理由の解明に役立つかもしれません。

その他のヒントについては、こちらのウェビナーをご覧ください。

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